結婚するには理由がたくさんあったほうがいい

2011.06.23

結婚する前に、早くもその理由が変わってしまうことだってある。だからこそ、結婚するには理由がたくさんあったほうがいいと思うのだ。あちらが駄目ならこちらがあるというわけで、私はそれを「結婚の二重安全装置」と呼びたい。飛行機にはまさかのときに備えて、安全のための措置が何重にもとられているという。危機を回避する手段を複数にしておくことで、より安全性を高めるのである。たとえ何か1つ間違いを犯しても、もう1つの安全装置によってそれをフォローするというわけだ。誰だって、結婚したときの当初の理由を見失うこともあるだろう。なにしろ、日々移り変わる人間がすることなのである。こうしようと心に決めていても、実現不可能な願いだったと思い知ることも出てくるだろう。そんなときは、結婚している理由を新しく探すしかない。「結婚したときの気持ちをずーっとそのままに保ちたい」と言うのは簡単だが、実際には実現不可能なのではあるまいか。少なくとも実現できない望みを胸に抱いて文句ばかり言っているようでは、素敵な結婚はあり得ない。私は、自分が保守的で、物事の変化に弱いとよくわかっている。だからこそ、自戒をこめてわが身に言い聞かせたいのだ。「自分をファジーな状態にしておきなさいね。結婚したときの理由に固執するのは、何年も前の亡霊にしがみついているのと同じよ」、と。結婚はいわばナマモノである。刻一刻と変化する。当然、結婚している理由も、次々と新しく生み出していくべきなのだ。

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