自分スタンダードの嵐

2011.04.07

「いや、あの、実際、負けました。迫力負け。たかがエミー賞って思っていたんですけれどね。厳戒態勢の中を潜り抜け、周りは雑誌や映画で見たセレブだらけ。目の前には真っ赤なカーペット。左にはすごい歓声で迎えるファンの大群。右を見れば世界中のプレスがセレブを引きとめようと躍起になっている。正直、脚が震えちゃって。それまではね、ドレスも決まったし、髪型もイタリア人のマンマみたいなセンスのいい美容師さんにやってもらったので、ちょっと日本風なまとめ髪営フフ感を残した感じになって、意気揚々だったんです。でも入り口に立ったとたん、猫背」「向こうの人たちって、本当に千差万別なんですよ。チビデブ不細工、もうあらゆるタイプの人がいる。マジり‥つていうドレスの人もたっくさん。わたしもドレスは別に悪くなかったと思うんですよ。でも、圧倒的に迫力が違うんですよね。立ち居振る舞いが」彼らは場慣れしているんだから、当たり前じゃない?「確かにそうなんですけれど。でも、場慣れだけじゃないと思いました。自分は自分というか、もう圧倒的な自分スタンダードの嵐で」自分スタンダードか。いい言葉。「それから、褒められ慣れているんですね。