「いざというときの勝負強さ」を養うために、開成中学・高等学校は非常にユニークな方法をとっています。それは運勁会なんです。運動会なんて、どこの学校でもやっているのにどうして?そう思われる方も多いかもしれません。しかし、開成の運動会は、その歴史からして相当強烈です。この中高一貫男子校は、今でこそ二十年連続東大合格ナンバーワンの名門校ですが、かつては毎年二、三十人しか東大合格者がいませんでした。全盛期の都立日比谷高校が百数十人を東大に送り込んでいた頃のことです。この状況を変えるために、開成の理事長、校長が、「東大合格ナンバーワンにする」こう言い出しました。ふつうの私立校は本音ではそう思っても、どこかでカッコつけて、こんなあからさまに目標を語ったりはしないんですね。でも開成はハッキリ目標を掲げました。そしてどんな作戦を練ったか。その一つとして、この運動会があると私は見ています。