北大や中央大、関西学院大など、中堅〜やや難の大学を受ける人も解説がくわしい『前田の物理』がおすすめだ。この本は中堅校以上の大学でオールマイティに使える。日大(工)や東海大など問題のやさしい大学なら、『物理のエッセンス』シリーズ(河合出版)で間に合う。一日二コマで一ヶ月程度で終えることができるだろう。「物理の難問がスパッとわかってしまう参考書」がある!ちなみに、ここで言う問題の難易度は、大学の偏差値とはかならずしも一致しない。たとえば、金沢大は早大・東大並みのハイレベルの出題をするし、京大は意外にやさしく、東大と北大の中間レベルぐらいの問題を出す。したがって、赤本で志望校の問題レベルをよく調べて、それに合った参考書を選ぶようにすることが必要だ。この暗記学習は、多科目型受験の人なら微分・積分が終わっているという前祝で、夏休みにやってもいい。四○日間の夏休みは集中して暗記するのにちょうどいい長さだからだ。物理はどちらかというと数学に近い科目なので、社会と違って、早くから始めてもすっかり忘れてしまうというようなことはない。暗記が終わったら、一日二コマ、一〇日間で志望校の過去問一〇年分を解く。制限時間を守って一年分の過去問を解き、残った時間を使って間違えたところは参考書を見ておさらいし、よく覚える。過去問を解いてコンスタントに合格点がとれるようであれば、この時点で物理は終了していい。あとは、大学受験本番を迎えるだけだ。