宝石のウイークポイントは、ぶつける、落とす、衝撃を加える――この三つです。硬いはずのダイヤモンドも衝撃によっては割れてしまうこともあります。指輪をはめているときにスーツケースなど重い物を持つのはやめましょう。高価なものを身につけているときはそれに相応しい身のこなしが求められるのです。一文字やとりまき石がたくさんある指輪は繊細なデザインになっていることが多く、不測の力が内側からかかるとリングの輪がゆがんでしまうことがあります。特にヨーロッパのジュエリーは爪が繊細です。石をそっと留めているだけの作りが多いので十分に注意しましょう。例えば、水を入れたバケツを持つというのもしないほうがよいでしょう。スポーツをするときもはずすべきです。プラチナのリングをつけてテニスをしたところ、グリップを握りしめてプレーしていたらリングの丸みが変形してしまった。このプラチナはにせものではないか、と疑う人がいましたが、ジュエリーの金属は思っている以上にやわらかいものです。ベビーカーを押す、車のハンドルを強く握るといったことでも変形してしまうことがあります。変形してしまったら買い求めたお店に持っていけば、もとの通り真円のリングに直してくれます。アーム以外の金属部分の変形も直してもらえます。高価なリングをはめている時はそれなりの行動をすべきでしょう。宝石で身を飾ると、いつのまにか貴婦人のような立ち居振る舞いになりそうですね。