しっぺ返しを受けた非金利収入の誘惑

2011.10.13

貸付債権をオフバランス化できるうえに、手数料として収益を上げられる仕組みは金融機関にとって甘い蜜の味がする。うまく行けばリスクウエートゼロで、利益だけが計上できることになるからだ。このことは、いったん仕組みが開発されパターン化してしまえば、座ったままでノンリスクの収益が継続的に入ってくることを意味する。日本でも、アメリカのファニーメイなどにならって住宅ローン専門会社が設立され、住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)に「フラット35」としてローン売却されるようになった。この方法をとれば、金融機関は一定の利鞘が稼げる一方で、将来の管理や金利の変動リスクへの対応などは不要になる。分譲マンションを例にとれば、業者に開発資金を融資し、次の段階で購入者に住宅ローンを実行したうえに、最終的に元手の資金も数年で利息をつけて返ってくることになる。